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VegeRise(ベジライズ)

米村 美城(よねむら はるき)
農家としての心構え「お客さまの気持ちを裏切らない、安定した果実をお届けすることこそ我が生き甲斐」

米村さんは、地元玉名で大玉トマト生産を営む代々専業農家の家系に生まれました。幼少期から父や⺟の⼿伝いを⾏うも当時は農家になる気はなく、⻑男ではありましたが、両親から農業を継いでほしいとの圧力もなく、消防士や自衛隊員として進路を決める予定でした。


人生の転機は、高校3年生の時に親友の父親が熊本県農業大学校の教師をしており、農大への進学を打診されたことです。米村さんの父は75aの作付面積を有する大玉トマトの生産者で、出荷先の多くが市場や契約と凄腕の技術者であったことから、農大で専門的な知識を深めていく中で徐々に父への憧れが強くなり、本格的に就農を決意することとなったのです。


20歳で就農した米村さんは時代の流れを読み、父とは違う新たな販売先を模索し始めます。米村さんの奥様の実家はエノキダケの生産を⾏い、地元スーパーや道の駅に向けて出荷を⾏う豪農で、その影響もあり農産物のネット通信販売に取り組み始めました。


フリマサイトに出荷したところ大玉トマトはまったく売れず、市場で評価の高いミニトマトの品種である「アイコ」を1畝(500本定植)作って販売したところ見事完売し、これからは大玉トマトからミニトマトへ生産の主軸をシフトすべきと感じたそうです。

22歳の時にアイコの作付面積を5aに増やし、大手産直サイト等に出荷。さらにLINEでの集客に注力したところ知名度が大きく上がり完売。さらに23歳の時に10aに増やして生産を⾏うも、そちらも完売。

23歳の時には、荒尾・玉名地区⻘年農業者会議農業経営部門において優秀賞を受賞しました。


24歳の時、自社ブランドを開発して他の農園のアイコ(トマトの品種名)との差別化を目指すことが重要との考えから、「トマランタン」で商標登録を出願。アイコの形がランタンの形に似ていることや、食べ出したら止まらない食味を掛け、さらに「ランタンの光でお客さまの心を照らしたい」とする心意気が由来です。


この年、作付面積を20aに増やしたものの、なおも完売。当年実績として大手産直サイトの年間野菜ランキング第2位や、月間ベストクチコミ賞を受賞しました。これら新たな取り組みを発表する玉名地⽅⻘年農業者会議プロジェクト発表部門において、熊本県玉名地域振興局⻑より最優秀賞を受賞、さらに熊本県⻘年農業者会議農業経営部門において熊本県知事より優秀賞を受賞したのです。

25歳の時、特許庁より「トマランタン」が正式に登録受理され、作付面積35aに拡大。新たに大手通販サイトへの出荷を開始したところ、5、6、7月と全体の上位1%のショップを表彰する月間優良ショップを受賞。クチコミは500件以上で5点中4点を超え、トマト部門1位を獲得。その他、新たに飲食店や契約出荷に対応し、合計10社に出荷を開始しました。


また、さらなる栽培技術の向上に努めるべく、環境制御の勉強会に出席し安定的な生産技術の向上にも努めつつ、2年連続で玉名地⽅⻘年農業者会議プロジェクト発表部門において、熊本県玉名地域振興局⻑より最優秀賞を受賞しました。


現在、「トマランタン」の作付面積を55a(8,800本定植)に拡大し、通販サイトの年間注文件数は合計16,000件を超えています。来年は就農当時100%であった大玉トマトの作付面積をゼロとし、すべてを「トマランタン」に切り替えることで決定しており、幅広いお客さまの要望に応え得る体制を整えつつあります。


メディア掲載としては、熊本日日新聞、TKUテレビ熊本「英太郎のかたらんね」、KKT熊本県⺠テレビ「サタココ」、TKUテレビ熊本「ニュース8」、TKUテレビ熊本「寛平ちゃんのぶらり旅熊本がいいーの(間寛平氏出演)」と数多くの取材を受け、多くの注目を受けています。

こうした中、「全国のお客さまに有機質肥料を積極的に活用したトマランタンを自らの思いをのせてお届けしたい、本当に美味しい果実を食べてもらいたい」と極鮮マートへの出品に踏み切ることに。


「お客さまの喜ぶ姿こそ喜びです。トマトは生食が一番おすすめで、甘さと味の濃さを実感してほしいです。味が濃くてジューシー、デザート感覚で食べられる優しい甘さのフルーツミニトマトです。ミニトマトは炒めると酸味が飛んでうま味が向上するため、トマトパスタにして食べると絶品、さらにチーズとオリーブオイルをかけてカプレーゼにする他、サラダやバケットにのせても爽やかな舌触りで美味しさ抜群です」とは米村さん談です。

VegeRiseのこだわり

株間を広くとり、光合成能力を最大限高めている

リン酸、カリによる軟弱徒⻑を抑えつつ、カルシウム資材、天然のにがり、鉄やホウ素などの微量要素を定期的に葉面散布することで葉色を鮮やかに、葉の照りや厚み、色つやを高めて光合成能力を最大限引き出す栽培管理を⾏なっています。

1棟当たりの畝数が通常3畝のところを2.5畝とし、通路内の幅を広げることで栽培管理がしやすく、⼿入れが後⼿になりにくいため、虫や病気が入り難くなります。病害虫が減ると自然と農薬の使用量を削減でき、増収×食味向上が実現できます。10a当たりの植付本数が減るので葉に光が良く当たり、果実が甘くなります。樹に生った状態で果実を熟させる「樹熟」を⾏うことで高糖度の「トマランタン」を安定して出荷できるのです。

最適な生育環境を作り出す環境制御システムを導入

その日の気温や湿度、日射量を細かくデータ化し、最適な空間で栽培を⾏なっています。特に土壌水分計を用いてミニトマトに極端な水分ストレスをかけて甘くするのではなく、水分も必要に応じて与えることで収穫量を高めつつ、高糖度、高品質の果実を生産することが可能です。極端な水分ストレスは果実こそ甘くなるものの、樹に大きなダメージが加わることから、あくまでも自然に生き生きと活動できる栽培環境を整えていくことが重要です。

土づくり

玉名市横島町は日本有数の干拓地で、地下100メートルから湧き出す天然地下水とミネラルが豊富な土質条件をもっています。土を健康に保つために魚や昆布由来の漢⽅を配合したうま味を引き出すグルタミン酸やイノシン酸を豊富に含む有機質肥料を使用し、追肥には有機JAS認定資材であるフルボ酸やアミノ酸から抽出した液肥を定期的に使用し、土壌善玉菌の餌として供給しています。

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