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林田農芸

林田 了星(はやしだ りょうせい)
農家としての心構え「父に導かれし我が人生、何回踏まれても雑草のごとき精神で立ち上がる」

林田さんは父が公務員で、小規模ながら農業を営む兼業農家の家系に生まれました。幼少期から父の手伝いを行うも、当時は農家になるつもりはまったくなかったそうです。

地元島原市の工業高校を卒業後、滋賀県の有名企業に就職。配管溶接工となり国家資格を4種取得し、技術者としての将来が約束されていました。

しかし父が若くして大病を患い、「長男なので帰ってきてほしい」と懇願され、22歳で地元島原に戻ることとなるのです。

ここで林田さんの農業における師匠である、酒井さんをご紹介します。酒井さんは、有機質肥料中心の栽培を得意とする地元有明の篤農家であり、林田さんの父の後輩にあたる人物です。

酒井さんは元々大工の棟梁で、生粋の職人肌。代々専業農家の家系ではありましたが、就農するつもりはなかったそうです。しかしながら、今から40年前に林田さんの父の涙ながらの説得で就農。


美味しい野菜を作ろうと猛勉強し、有機にこだわった栽培方法を模索しつづけたそうです。化学肥料が主流であった40年前の当時、2倍以上経費のかかる有機資材を活用した生産を行う酒井さんは周囲から変わり者扱いされました。それでも「有機質肥料中心の栽培に徹底的にこだわる」との意気込みで我が道を貫いたそうです。


ここからが不思議な話ですが、林田さんの父が他界する1日前の出来事。林田さんの父が酒井さんをひそかに呼び寄せて「これからは有機の時代が到来する。息子にお前の作り方を伝授してほしい」と頼み込んでおり、酒井さんが「有機質肥料中心の栽培は投資が必要であり厳しい」と断言したのにも関わらず、林田さんの父は譲らなかったそうです。この一言が遺言となり、酒井さんの心を大きく動かすこととなりました。


林田さんの父が他界後、22歳で独立就農した林田さんは、酒井さんの教えを忠実に守りながらニンジン、ダイコンの生産に取り組みました。正直なところ、酒井さんとの繋がりがなければ、林田さんは有機質肥料中心の栽培に取り組まなかったそうです。


林田さんの父が他界して20年。今や2人で生産組合をつくって有用微生物、アミノ酸、フルボ酸を活用した「極限の土づくり」を追求しており、試行錯誤を繰り返しながら、生で食べて美味しい野菜こそが本当の野菜、「米にあらず野菜が主食」を実現したいと意気込んでおります。

林田さんはかつては酒井さんに教えを乞うばかりでしたが、今やスイートコーンの栽培では酒井さんを凌駕し、作り方を教えるほどになりました。こうした努力の甲斐あって、2015年にイタリアのミラノで開催された国際博覧会で日本代表に選抜され、日本館において1週間、自身の農産物をPRする機会に恵まれ、国際的にも高評価を得る形となりました。


こうした中、「ネット環境で全国のお客さまに我が子のように育て上げたスイートコーンをお届けしたい、食べて評価してもらいたい」と極鮮マートへの出品に踏み切ることに。

何回も食べたくなるスイートコーンは甘さだけでは語れません。本当に美味しいスイートコーンは「食味×食感」、粒皮が極端にうすいので噛んだ時に「プチッ」と弾ける感覚は異次元そのもの。粒皮が歯に詰まらず口の中に残らないほどです。


湯がく時間は僅か1~2分、もっといえば水にくぐらせてラップをして電子レンジで3分間。ただこれだけで自然の恵みを存分に味わうことができます。本来、収穫から時間を置けば置くほどに「食味×食感」が低下してしまうスイートコーンですが、林田さんは美味しさを長期間キープすることに成功しています。

林田農芸のこだわり

有用微生物を活用して硝酸態窒素濃度を大きく下げる技術

微生物は目に見えない世界ですが、長年の研究により、有用微生物の活動を最大限引き出す手法を開発。好気性微生物の働きを高める技術で、収穫期に果肉中の硝酸態窒素濃度を落として「食味×食感」を大きく向上させることに成功しました。

特筆すべきは、市販のスイートコーンとの甘味の違いです。スイートコーンは鮮度の落ちやすい野菜で、収穫直後から糖分が急激にでんぷん質に変化しはじめ、日数が経つにつれて甘味が薄れていくのですが、林田農芸のスイートコーンは収穫直後に対して収穫から1日経過時点の方がより甘さを感じます。

この現象は普通ではあり得ないことで、⻑年の研究の成果です。つまりネット環境においては、輸送を介してお客さまの手元に届くまでに糖度の低下がほとんど起きないことを意味します。

天然資材を活用して農薬の散布回数削減に取り組んでいる

農薬にフルボ酸やアミノ酸を組み合わせて散布することで、樹の抵抗力が上がって病気が入りづらくなります。樹の免疫力が高まると農薬の散布回数を大幅に減らすことができます。

土づくり

一般的な土壌環境は善玉菌が2割、悪玉菌が8割で、有機質肥料中心の栽培といえども必ずしも安全とは限りません。生の堆肥を畑に投入すると、悪玉菌の割合が増えて土壌改善からは遠のいてしまいます。林田さんは植物系のアミノ酸やフルボ酸を有用微生物の餌とし、土壌改良(土がふかふかするようになる)を13年かけて行なってきました。

有機を主体とした土づくりには最低10年以上の期間を要することを立証、土壌中の善玉菌の割合を8割、悪玉菌の割合を2割に反転することを目指しており、人間で例えるならば腸内環境を整えて土壌の力を引き出し、根の張りやすい環境を整え、植物が健全に育つことのできる圃場づくりを実現しています。林田さんの野菜はいずれも黒ずんでおらず、淡い黄緑色をしています。葉は肉厚で見るからに食べたくなる色合い、これこそ自然で健康な農産物の証です。

栽培上のこだわり

スイートコーンの収穫時期は6⽉~9⽉頃で、この時期が旬の農産物です。林田農芸がある⻑崎県の島原半島は温暖な気候を利用して、市場ではあまり出回らない6⽉よりスイートコーンを出荷し、全国のお客さまの手元に届けられています。

ただし、ここで問題となるのは6⽉に出荷を行うためには、2⽉には種を播く必要があるということです。2⽉はまだ寒いため、そのまま種播きをすると発芽しても寒さにあたって茎が腐ってしまうため、林田農芸は1⽉下旬にトンネルをこしらえて寒冷紗を被せて、最低でも10日以上置いてから土に直接種播きを行います。

通常はポットで苗を育てるのですが、あえて直接種を播くことで、うま味成分たっぷりのスイートコーンができあがるのです。林田さん曰く「やはり直播きのスイートコーンが本当に美味い。これからも直播きにこだわって生産を行なっていく」とのことです。

新聞に掲載されました

農業指導者として、新聞に掲載されました。後進の育成に注力している点は林田さんの人柄を表すエピソードです。

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