出田 雄大(いでた ゆうだい)
農家としての心構え「我が人生にモリンガあり」
モリンガ 思い
私は3歳の時に雲仙普賢岳の噴火災害を経験しました。といっても幼かったので当時の記憶はほとんどありません。黒い雨が降っていたのをうっすらと覚えているくらいです。
幼少期は避難生活を繰り返しながら、小学校6年生になってやっと避難生活も終わりました。小学校、中学校ではサッカー。高校、大学ではラグビーに明け暮れました。高校時代は県の代表としてニュージーランド遠征に参加したり、大学では全国大会に出場するなど貴重な経験をさせていただきました。卒業後は地元の消防署へ勤務し、消防士として働く傍ら、休みの日はラグビーの指導者を。実は中学校の教員になって、母校にラグビー部を作ることが私の夢だったのですが、地元のクラブチームで中学生の部がなかったため、チームを一から立ち上げて休みの日は子供たちをバスに乗せて試合や遠征に出かけていました。28歳で島原ラグビー協会の会長にも就任し、ラグビーワールドカップで活躍したドレッドヘアーの堀江翔太選手や小さな巨人こと田中史朗選手などを招き、島原でラグビーの普及活動などを精力的に行っていました。
32歳で結婚し、二人の子供にも恵まれ、順風満帆な人生でしたが、34歳で突如消防士を辞めることに。
私は4人兄弟の次男で、兄が実家の跡取りとして会社に入っていたのですが、事業承継や家族間のトラブルで会社や家族がバラバラに。なんとか会社と家族を護りたいと意を決して12年務めた消防署を退社し実家の会社に入りました。
私の会社は主にいちごの生産と、農業用ビニールハウスの施工、農業資材の販売など、農業にかかわるお仕事を行っていますが、入社したての頃は農業の知識が全くなくてとても苦労しました。この業界は特に農業の話ができないと仕事になりません。
そんな中自分自身で新しい作物を作って、生産から販売までをできるようになったら、農業の知識も付くし、周りからも認めてもらえるのではないかと考えるようになり、その時出会ったのがこのモリンガでした。
知人に私の悩みを相談したところ、今世界中で注目を集めてて、今後日本でも流行るかもしれない作物があるから、試しに作ってみたらと。その時はモリンガって何?という感じでしたが、知人を通じて佐賀の生産者を紹介してもらったので話を聞きに行きました。
そこでモリンガの魅力、世界を救う可能性に心打たれ、すぐにでも作りたいと思うように。
試しに1袋いただき、飲み始めると効果は抜群。
私はもともと胃腸の調子が崩れやすく、食生活や生活習慣の乱れから、若くして逆流性食道炎や慢性前立腺炎と診断を受けていました。
病院の薬や市販の健康サプリなど色々と試してみましたが、どれもいまいち。
ところがモリンガを飲み始めると症状も改善され、健康診断の数値もよくなり、こんなに実感できる食物があっていいのかと、モリンガの秘めたパワーに驚かされました。
私の会社の企業理念は、「農業で人々を幸せにする。」です。
これは私が経営者となって自分自身で決めたものなのですが、モリンガにはこの理念を実現するツールにぴったりだと考えます。
しかしながら、今はまだ日本人への認知はまだまだです。
モリンガの持っている素晴らしいパワーと可能性を日本の人々に周知して、たくさんの人が摂取して、日本人の健康寿命を伸ばしていくことが、私の使命でもあると思っています。
モリンガとは
モリンガは、北インドが原産のワサビノキ科の植物で、古代インドでも健康食として親しまれてきました。地球上の食物の中で最も多い栄養素を含んでいることが世界中で注目され、「奇跡の木」、「スーパーツリー」とも称されるようになりました。人間に必要な約90種類以上もの栄養素をバランスよく含んでおり、毎日摂り入れることで、身体本来の調子を取り戻してくれると期待されています。
モリンガに秘められた知られざる効果
モリンガを摂取することで300種類以上の効果効能が認められたという研究結果があります。
主な効果としては、
- 成人病をはじめとする病気の予防
- 便秘の解消
- 抗うつ・不眠の改善
- ダイエット効果
- アンチエイジング
- 肌トラブルの改善(シミやしわ、そばかす、老化等)
- 免疫力アップ
- 抗菌・抗酸化・抗がん作用
- 貧血の改善
- 泌尿器系トラブルの改善
- 血圧・血糖調整
その他ありとあらゆる効果効能が期待されています。
そのため、2007年には国連の世界食糧計画(WFP)に採用され、貧困地域の栄養失調対策に有効な食品としても指定をされました。
モリンガに食べられないところはない
モリンガは葉っぱ、茎はもちろん、根っこまですべて食べられます。特にモリンガの種は栄養価が高く、女性はもちろん、男性にもうれしい精力剤としての効果も期待されています。また、モリンガの種には水をきれいにする浄化作用も確認されています。その他にも、種から摘出されたモリンガオイルは、美容効果が高く、美意識が高い女性が知る人ぞ知る美容商品です。
とにかく地球にやさしいモリンガ
余すことなく食べられるモリンガですが、実は意外なところでもSDGsに貢献しています。それはなんとモリンガが光合成で使用する二酸化炭素。食物の中で最も二酸化炭素を吸収するといわれ、他の食物の20倍もの二酸化炭素を消費し、酸素を排出しています。モリンガを育てることが、地球温暖化対策。持続可能な環境対策に直結しているのです。
作りに対するこだわり
弊社のこだわりは何といっても安全安心。モリンガというツールで日本人の健康寿命を伸ばし、人々を幸せにするのが使命だと感じておりますので、栽培方法にもこだわりを持っています。
まず農薬に関してですが、一切使用しません。モリンガは周囲の除草作業がかなり大変ですが、除草剤も一切使わず従業員が手作業で草取りをしています。これはかなりの重労働ですが、うちのモリンガを買い求めるお客様は健康意識が高い方ばかりなので、期待を裏切らないよう徹底しています。
また、肥料に関しても化学肥料は使用せず、有機を中心とした栽培方法にしています。
次に土づくりに関しては、自社で一から堆肥を作って栽培に使用しています。農業の原点は土づくり。健康な作物を育てるにはまず土という土台がしっかりしていないと、最高のものが作れないと考えておりますので、この堆肥は特にこだわりを持って作っています。動物系の原料を一切使用せず、すべて植物由来の原料のみ混ぜ込んで堆肥を作ります。これに500種類以上の微生物が入った菌体を入れ込み、土をふかふかにして、植物の根っこにとって最良の環境を作り出しています。
モリンガにとって島原は最強の環境
島原半島の土地は雲仙普賢岳の噴火により火山灰土が多く含まれています。これは一般の野菜や果樹にとっては不向きな培土ですが、乾燥に強いモリンガには最適な環境で、非常に栽培に適しています。
また、島原は水の都といわれるように、日本の名水百選にも選ばれており、いたるところで水が湧き出ています。この湧き水には多くのミネラル分が含まれており、その湧水を利用して作るモリンガはカルシウムやマグネシウムなどの数値が高く、ミネラルたっぷりとなっております。
モリンガの栽培から加工まで
モリンガは温かい地域でしか育ちませんので、例年4月の中旬ごろに種を植えます。種はポットに植えるのですが、五月の連休過ぎから発芽して、五月末には背丈が20センチくらいになりますので、そこから本圃に定植していきます。
だいたいお盆を過ぎると人の背丈を超えるくらい成長しますので、その成長スピードからも、モリンガの生命力のすさまじさが感じ取れます。
9月から12月まで、成長したモリンガの葉っぱを収穫します。葉っぱは午前中の早い時間帯に一枚一枚すべて手作業で収穫します。そしてその日のうちにすべて乾燥させます。この収穫から乾燥までの時間が長くなってしまうと、モリンガの栄養価が下がってしまいますので、収穫作業は時間との戦いです。
乾燥したモリンガは、佐賀県の製薬会社までもっていき、そこでいったん粉末にしてしまいます。それからそのモリンガ100%の粉末と水のみを使用し、添加物や着色料などは一切使用せずにタブレットにして製品化します。
モリンガはそのまま生で食べてもおいしいのですが、ワサビの木なので、人によってはピリッと苦くて辛い後味が残り苦手な人もいます。パウダーにして青汁みたいに飲むこともできますが、タブレットのほうが外出先等でも気軽に摂取できて、継続して続けられると思いこのような形で販売させていただいております。
今後はモリンガパウダーや、モリンガそうめん、モリンガしょうが(タブレット)など様々な形で皆様に気軽に摂取していただけるような商品開発も進めていけたらと思っているところです。
最後に
このモリンガの秘めた素晴らしいパワーで、皆様の健康寿命が少しでも延びて、人々の心がより豊かになってくれることを願いながら、これからも安全安心で高品質なモリンガの生産から販売を継続していきたいと思っております。
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